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猟奇家族【205】/卯月恭一

2016年12月18日(日)

この晩、あいつは夜の八時に部屋から出てきた。それまでの時間はあまりにも長かった。

ryokikazoku_bikou0「やっと外出か。ふざけやがって。今ごろか……」

 

真純は心の中で毒づいた。
ゆっくりと車を降り、後をつけることにした。ジャンパーの中に金づちを忍ばせ、うまく隠した。

 

あいつはすぐに近所の居酒屋に入った。
「晩飯か。出てくるまで待つしかないか」
真純は仕方なく、随分と離れたところの物陰に隠れた。店の出入り口が観察できるので、あいつが出てくるのを待つことにしたのだ。一人なのでおそらく二時間くらいだろう。もっと早いかもしれない。刑事や新聞記者の張り込みの苦労がわかろうというものだ。

 

真純は煙草を一服しながら、待機した。幸い、それほど人通りは多くない。なんとか踏ん張ろう。

 

不審者に思われて近所の人に通報されても困る。真純はたまに移動したりして時間をつぶした。こんなバカなことをして何になるのかと思ったりもしたが、殺意が上回り、耐えることができた。

 

いつ出てくるのか。何度もいらつき、くじけそうになった。それでも、真純は二時間ほど観察した。

 

おッ、出てきやがった!

 

ほろ酔い気分のあの男が店から出てきたので、真純はゆっくりと再び後をつけた。決してバレてはいない。まさか自分に張り込まれているなんて、あいつは想定外に違いない。俺に命を狙われるなんて、露ほども思ってやしないはずだ。真純はそう思った。

 

上機嫌で歩いている。自宅に戻るまでに決行しよう。部屋に入られてしまっては、通り魔の犯行ではなくなる。
仮に誰かに見つかったとしても、俺だとは気づかれるはずもない。真純は俄然、勇気がわいてきた。

 

ちょうど今、人通りはない。後ろを振り返ったが、随分と後ろに人の姿が見えているだけ。よし。今だ!

 

真純は突っ走った。右手に金づちを握った。強く握りしめた。
目の前に男の姿があった。
「おりゃ~」
奇声とともに、襲い掛かった。

 

(つづく)

 

ライタープロフィール

卯月恭一

卯月恭一

エロスと猟奇殺人事件が脳に疼く犯罪系ライター。詐欺犯、覚せい剤犯、元殺人犯などと交流があるが、本人はいたってまじめな性格。飲み屋では風俗と変態話で盛り上がる。

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