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ジュブナイルポルノ小説「淫獣の宇宙-3-」 作/護堂アオイ

2014年01月20日(月)

生体兵器は数本の触手を器用に動かしてレンの服を破り取った。そして足首にも触手が巻き付き、レンの両脚は大きく広げられた・・・

shokushu

スカーレットがなにものかに襲われたと聞いたサリナは、まさかと思いながらカーゴルームへと走った。回収されたコンテナには問題は見当たらなかった。
間違いであってほしいと思ったが……。
「なんてことだ……」
大きな穴が空いているコンテナを見て、そして中身が空っぽであることを確認したサリナは愕然となる。
「クルーを襲ったのは……」
「そのコンテナの中身ですか?」
背後から声が聞こえ、サリナはハッとなった。肩越しに後ろを見ると、カーゴルームの出入り口にレジーナが立っていた。
「大尉、スカーレットを……私たちの仲間を襲ったのがなんなのか、知っているんですね?」
レジーナに聞かれたサリナは言葉に詰まる。スカーレットの体に付着していたスライム状のもの……それを見た時にまさかと思い、いま空のコンテナを見て確信した。スカーレットを襲ったのは、確実にコンテナの中身だ。
コンテナの中身は機密だ。中身のことを話すべきなのか否かをサリナは考える。
「この船の副長である私とキャプテンには、クルーを守る義務と責任があります、大尉。それは軍人であるあなたなら分かってもらえる……そう思っています。あなたも指揮官になった時、部下を守る義務と責任が生じるのではないのですか?」
レジーナの言うとおりだった。サリナは何度か部隊の指揮官になったことがある。その時、部下になった兵たちを守らなければ……と思った。
このコンテナの中身、それを知らなければレジーナとジューンはクルーたちを守ることができないだろう。スカーレットを襲ったのは確実にコンテナの中身……それは今、この宇宙船のどこかに隠れている。
そして、この宇宙船……《ダーク・レイヴン》になにかあったら、コンテナの中身を月の基地に持ち帰ることが不可能だ。コンテナから出た中身……それをコンテナに戻すには、ジューンたちの協力が必要であろう。
だが、それは同時に機密をジューンたちに教えることになる。
軍人としての葛藤が、サリナの中で生じた。話して協力をあおぐべきか、それとも機密を守るために自分だけでなんとかするか……どうすればいいのか、サリナは悩む。
「部下を……仲間を守る責任、それは理解できる。だが……」
「軍人として、軍の機密を守る義務がある……それは私にも理解できますよ大尉。もし、少し時間をくれと言うのならば、私からキャプテンに伝えます」
「頼めるか?」
「ええ……ですけど、答えは早めに。この船の中に正体不明の化け物がいる……それを想像するとゾッとしますからね。大尉が答えを出す前に、化け物が襲ってきたら攻撃しますよ。こっちだって命は惜しい」
そう言い残し、レジーナはカーゴルームから出ていった。攻撃する……それに対するサリナの答えを聞かずに……。
一人残ったサリナは考える。無意識のうちに、右手が軍服の胸ポケットに伸びていた。
掌に何かが触れる。ポケットの中身……一〇センチほどの円筒形のもの。
「攻撃か……しても構わないが……無駄に終わる。アレを倒せるのは、これだけだ」
考えた末、サリナは軍人としての自分の答えを優先することにした。レジーナたちの力を借りずに、機密を守るために自分だけでコンテナの中身をなんとかすることにた。

医務室のベッドには意識の無いスカーレットが横になっている。船医であるソニアの診断では呼吸も脈拍も安定しているので、問題は無いとのことだ。
「それで、スカーレットの体に付着していたもの……なんなのか分かった?」
ベッドのスカーレットを見ながら、ジューンはソニアに聞く。ソニアは医師免許の他に博士号をいくつも持っている《ダーク・レイヴン》の頭脳担当だ。
「いま分析中……けど、人体には悪影響は無いようだね。スカーレットの様態が安定しているのが、その証拠と言える」
医務室にアニーと最年少クルーのレンが入ってくる。二人ともレーザーライフルをスリングで肩にかけていた。
「キャプテン、スカーレットを襲った化け物、監視モニターじゃ見つからないよ」
レンガそうジューンに報告する。
「多分、監視カメラの死角にいるか、監視カメラが無い場所にいるかのどっちかだと思う」
「私とレンで船内を見回ってみますよ、キャプテン」
「気を付けて。相手の正体は不明なんだから。なにかあったら、すぐに連絡を」
ジューンの言葉にレンとアニーは頷き、医務室から出て船内の見回りへと向かった。
入れ替わりのように、レジーナが医務室に入ってくる。ジューンは「どうだった?」と彼女に聞く。
レジーナは肩をすくめる。
「話す気は無いようですね。まだ……かもしれませんけど」
「軍の機密をそうそう話すとは思えないわね。こっちはこっちで対処……が一番でしょう。いまアニーとレンが船内を見回っているわ」
「攻撃すると断ってあります。攻撃しても文句は言われないでしょう」
「文句を言われても困るわよ。スカーレットが言った化け物っていうのは、回収したコンテナの中身なのは確実。そいつが船を破壊とかしたら、帰ることができなくなる。大尉の方でなんとかできるのなら、それで良し。そうでなければ……」
「私たちの方で対処、ですね」
レジーナの言葉にジューンは「そういうこと」と頷く。
「私も船内を見回るわ。レジーナ、ブリッジをお願い」
「了解です」
「あ、武器の所持を忘れないで。ドクター、あなたも武器を持っていて」
ジューンに言われ、医師であるソニアは小さく肩をすくめる。
「あたしは医者……治すのが仕事で戦うのは専門外なんだけどね」
「化け物が襲ってきたら、素手で戦う気? それでいいのなら、それでいいけど」
「スカーレットに付着していたものから、相手はネチョネチョしているやつ……と予想できるわ。そんなやつと素手で戦いたくはないね」
ソニアは医務室の机、その引き出しからレーザーピストルを取り出す。エネルギーパックを外してからトリガーを引き、作動に問題が無いことを確認。それからエネルギーパックにエネルギーが充填されているのを確かめ、エネルギーパックを戻す。
「ドクターにはスカーレットを守ってほしいからね。意味があるかどうかは分からないけど、ドアのロックはちゃんとしておいて。なにかあったら私かレジーナに連絡を」
スカーレットのことは船医のソニアに任せ、ジューンとレジーナは医務室を後にする。
ジューンとレジーナは武器庫から軍用のレーザーライフルを取り出す。
「大尉が化け物を見つけて、どうにかしてくれればいいんですけどね」
そうレジーナが言うと、
「それが一番なんだけどねえ」
とジューンは返す。
「ドイツ宇宙軍の問題だから、ドイツ宇宙軍の軍人である大尉がなんとかしてくれるのが、確かにあなたの言うとおり一番だわ。だけど……」
「そう上手く行かないのが世の常……ですかキャプテン?」
「そういうこと。上手く行ってほしいことほど、上手く行かないものよ。化け物を見つけたら、まずは大尉に報告してあげて。彼女としても、自分で解決したいでしょうからね」
「了解です。じゃあ私はブリッジに」
レジーナはレーザーライフルを持ってブリッジへと向かう。ジューンはカメラが無い区画を見て回ることにする。
「上手く行ってほしいことほど、上手く行かないもの……けど、今回は上手く行ってほしいわね」

 

途中でアニーと別れ、レンは一人で船内を見回りしていた。レーザーライフルを構え、静かな通路を歩いているレン。今のところなにかがどこかに潜んでいるという気配は感じられない。
しかし、どこになにが潜んでいるか分からないので油断はできない。
「化け物か……どんな姿をしているんだか」
角を曲がると、ドアがいくつもある通路が伸びている。払い下げ品の軍艦を改造した《ダーク・レイヴン》、ここはブリッジクルーや艦載機のパイロットが使う部屋がある区画だ。
今は物置などに使っている。
部屋を一つ一つ調べるかどうするか……レンは考えた。相手はどこに隠れているか分からない。面倒だが部屋を一つ一つ調べるべきであろう。
レンは手前の部屋から調べることにする。ドアを開けるためのスイッチに手を伸ばした時、彼女はなにかの気配を感じた。
その気配は頭上から感じた。レンの体は考えるよりも速く動く。床を蹴り、前に跳ぶ。
直後、音を立てて床になにかが落ちる。金属のフェンス……通風口にはまっていたものだ。その後に、別のなにかが落ちてきた。
「な、なんだあ!?」
それを見たレンは、思わず驚いたような声を上げてしまう。
スライムか腐った肉の塊のような巨大な何か……。
それは全身をブヨブヨと揺らしながら、多数の触手をレンに向かって伸ばしてきた。
レンはレーザーライフルのトリガーを引く。長射モードで撃たれるレーザー。それは伸びてきた触手を次々と焼き切っていく。
「へっ! どんなもんだいっ!」
顔に余裕の笑みを浮かべるレンだが、
「え?」
すぐにその笑みは消える。ブヨブヨした体から新しい触手が数本生え、勢い良くレンに向かって伸びてきた。
「このっ!」
レーザーライフルで自分に向かってくる触手を焼き切るレンだが、触手は焼き切られるそばからすぐに新しいものが生える。
「くそっ! ずっこいぞっ!」
文句を言うが、その文句が相手に通じているかどうか分からない。触手を持つブヨブヨしたそれは、ただ体を震わせるだけだ。
レンは触手だけを攻撃しても無駄だと感じ、本体に銃口を向けてトリガーを引いた。
高出力のレーザーが触手を持つ化け物……生体兵器の体を貫く。次々と生体兵器の体にレーザーによって穴が空けられる。
「な、なんだ!? レーザーが通じない!?」
穴が空いても、すぐにふさがってしまう。ダメージも受けていないようだ。
自分一人でどうにかできる相手ではない……レンはそう感じた。この区画にカメラは無い。ブリッジにいる誰かがこの様子を見ていることはないだろう。通信機で連絡をしようと思うが、そのヒマがない。
触手は次々とレンに向かって伸びてくる。
レンは舌打ちし、
「一時撤退だな!」
とりあえずこの場から離れることにした。
レーザーライフルのトリガーを引きながら、レンは片方の腕を壁に向かって伸ばす。そこには消化器が置かれている。
それを掴み取り、床に向かって消化剤を放つ。消化剤は白い霧となり、辺りを覆う。
レンは生体兵器に背中を向け、通路を走るが……。
「うわっ!」
なにかが足首に巻き付き、強く引っぱられて転倒してしまう。なにが巻き付いたのか足首を見てみると、それは触手であった。
「そんな……ボクの姿が見えるのか!?」
消化剤の霧で視界を奪ったつもりだが、相手にはレンの姿が見えるらしい。元々視覚が無いのか、それとも特殊な視覚を持っているのか……どちらなのかレンには分からない。
レンはレーザーライフルで足首に巻き付いた触手を焼き切ろうとするが、
「わわっ!」
伸びてきた数本の触手がレーザーライフルに巻き付く。レンの手からレーザーライフルを奪う気なのだろう。知能があるようには見えないが、それなりの知能はあるらしい。
レンはレーザーライフルを奪われまいと抵抗するが、触手の力の方が強い。レーザーライフルはレンの手から離れてしまう。
消化剤の霧が消える。姿を見せた生体兵器は、体をプルプルと震わせながらレンから奪ったレーザーライフルを触手で真っ二つに追った。
「ウソだろ……」
払い下げ品とはいえ軍用のレーザーライフルだ。強度はそれなりにある。そう簡単に真っ二つにできるようなシロモノではない。それなのに、レーザーライフルはレンの目の前でいともあっさりと真っ二つに折られた。
ブヨブヨとした体にはそんなに力があるようには見えない。だが実際はかなりの力を秘めているようだ。
「くそっ!」
武器を失ったレンは足首に巻き付いている触手をほどくか千切ろうとするが、どちらも無理であった。触手はスライム状の外見と違い、強度があった。レンの……いや、人間の力で千切るのは無理があるだろう。
ポケットから通信機を取り出した瞬間、
「おわわあっ!」
レンの体は足首に巻き付いた触手によって強く引っぱられた。生体兵器に向かって……。
その拍子に、手から通信機が落ちてしまう。レンは引きずられ、生体兵器の前で逆さ吊りの状態にされる。
アニーはまだ近くにいるはず、叫べば声が聞こえるかもしれない……そう思い、レンは大声を上げようとした。
大声を上げるために開けた口に、
「んぶおおっ!?」
野太い触手が入り込んできてレンは驚きで目を見開く。ネバネバしているような、ヌルヌルしているような、とにかく人に不快感を与える感触の触手。それが口の中に入り込んできて、レンは不快感と同時に嫌悪感を抱く。あまりの気持ち悪さに嘔吐したい気持ちも抱いた。
「んぐぅ、ぶうっ!」
噛み千切って吐き出したいと思っても、触手は噛み千切れない。レンの口に触手を入れ込んだ生体兵器は、それを前後に動かす。まるで、触手でレンの口を犯すかのように。
そうしながら、生体兵器は数本の触手を器用に動かしてレンの服を破り取った。Bカップのつつましいサイズの乳房を覆う白いスポーツブラとそれと色を合わせたスポーツタイプのショーツという下着姿にされるレン。
触手の一本が、スポーツブラをめくり上げる。ピンク色の乳首で飾られた乳房が露わにされた。
Bカップの乳房を露わにさせた触手は、その先端を鋭く尖らせてピンク色の乳首をツンツンとつっついた。
逆さ吊りの状態のレンの体が、ビクッと震える。乳首を触手の先端でつっつかれるたびに、レンの体はビクッ、ビクッと震えた。
レンの敏感な反応を楽しむかのように、生体兵器は彼女の乳首を触手で左右交互につっつき、二本の触手で両方同時につっついたりする。
「んっ、んぶ、んんっ」
触手の先端が乳首に触れるたびにレンの中を痺れるような感覚が走り、それが体を震わせた。触手でなぶられる乳首は、レンの意思とは無関係にフルフルと震えながら硬く立ち上がってしまう。
もう片方の足首にも触手が巻き付き、レンの両脚は大きく広げられる。抵抗しようとしたレンだが、抵抗は無駄だった。
乳首をなぶりながら、レンの下半身に触手を伸ばす生体兵器。太腿と太腿の付け根、その間を触れるか触れないか微妙な感覚で触手が通過する。レンの腰が跳ねた。
そんな微妙な感覚で、触手は何度も太腿と太腿の付け根の間を行き来する。そのたびにレンの腰が跳ねる。
乳首と股間を同時になぶられるレン。白いショーツの股間の部分には、いつの間にかシミができていた。そのシミはじわじわと広がっていく。
(く、くそ……こんな化け物になぶられて……っ)
ショーツに広がるシミ、それはレンの女の部分が零す淫らな蜜。レンの女の部分は、勝手に蜜を零してしまう。止めることができない。淫蜜を零すような快感など得ていないと否定しても、体は触手が与える快感を素直に受け入れてしまう。
やがて口の中に入り込んでいる触手がビクビクと脈動をはじめた。なんだ? とレンが思った瞬間、触手は口から抜け、先端から大量の白濁液を放った。
「ぶはっ!」
それを顔に浴びるレン。彼女の顔は白く染まる。
白濁液でレンの顔を汚した生体兵器は、股布にシミが広がっているショーツを破り取った。薄い柔毛で飾られた股間を露わにされ、レンは恥ずかしさで顔を赤くさせた。
薄く茂った柔毛は、女の部分から零れた淫蜜で濡れて肌に張りついている。
触手の一本が、淫蜜を零し続けている股間のスリットをなぞった。何度も何度もレンの女のスリットをなぞる触手の先端が、淫蜜で濡れていく。レンが零す淫蜜で濡れる触手の先端、その形状が変化する。
男根のような形状に変化した触手の先端。それがレンの女のスリットに押し当てられた。
生体兵器がなにをしようとしているのか……それを察したレンは、冗談じゃない! と暴れて抵抗した。しかし、無駄なあがきでしかない。レンの無駄なあがきを楽しみかのように、生体兵器は男根状の触手を少し押し込んでは戻し、また少し押し込む……を繰り返す。
触手が動くたび、レンのスリットは開き、そして閉じる。
「くそ! 人で遊びやがってっ!」
自分で遊んでいる生体兵器に怒りの叫びを放つと、まるでそれを待っていたかのように生体兵器は男根状の触手を一気に突き込んだ。
「あぐううっ!」
野太い触手がスリットを大きく左右に広げ、淫蜜で濡れているレンの秘洞へと入り込んできた。
勢い良く入り込んできた触手……圧迫感のある衝撃が秘洞から疾走し、レンは背中を反らしながら声を響かせる。
生体兵器はレンの秘洞に押し入れた触手を動かす。
「ぐっ……あぐうっ!」
触手が動くたびにレンの秘洞からはグチョグチョと粘った音が響き、淫蜜が滴となって飛び散っていく。濡れた秘洞の中で、先端が男根状になっている触手が激しく、乱暴に動き回る。
「ぐう……ああっ!」
乱暴にかき回される秘洞から衝撃が走った。レンは認めたくないが、その衝撃の中には確かな快感があった。否定しようと思っても否定できない快感。レンの体は衝撃混じりの快感を受け入れてしまう。
「ち、くしょう……」
レンは悔しさを抱くがどうしようもなかった。拘束されている今の状態では、生体兵器の触手から逃れようがない。されるがままだ。
生体兵器は秘洞に押し込んだ男根触手を動かし続ける。レンの太腿や下腹は、秘洞から溢れた淫蜜でベトベトに濡れていく。
触手の動きは速く激しいものになる。
「うあ、ああっ!」
レンの中で疾走する快感が大きなものになっていく。グジュグジュと音を立てて秘洞をかき回す触手。レンの体が震えだす。触手が秘洞をかき回すたびに、その震えは大きくなっていく。
触手が秘洞の奥の奥まで強く突いた瞬間、
「ああ……ふぅああああっ!」
レンの中で快感が爆発した。
爆発した快感は津波となって全身を疾走し、レンを翻弄する。
「くうぅうう……あああああああーっ!」
体を大きく震わせながら背中を弓なりに反らすレン。触手が埋まる秘洞からは、大量の淫蜜が噴き出した。
「あ、ああ……」
性の高みに達し、余韻の熱い吐息を零すレンの秘洞から触手が抜かれる。男根の形状をした触手からは、白濁した液体が放出されてレンの体を白く汚す。
絶頂し、脱力したレンの口にまた触手が押し込まれる。
「う、ぐうう……」
喉の奥まで入り込んできた触手。レンはその触手が自分からなにかを吸っているように感じた。ただでさえ力が抜けている体から、さらに力が抜けていった。まるで生命力を吸われているかのようだ。
レンの意識は遠くなっていく。スカーレットは蹂躙されなかったが、触手によって生命力を吸われたのではないか……レンはそんなことを思った。
「レン!」
遠くなる意識の中、アニーの声が聞こえた。レーザーライフルを構えたアニーが走ってくるのを見て、レンは意識を失った……。

船内を歩いていたサリナは、なにかの気配を感じて走りだした。
まさかと思いながら角を曲がったサリナの視界に入るのは、倒れているレンとアニーの姿。二人とも服と下着を破り取られ、体を白く液体で汚されていた。
そして二人の前には……。
「見つけたっ!」
軍の上層部から教えられたコンテナの中身……生体兵器の姿を見つけたサリナは胸ポケットから取り出したものを持って走った。伸びてくる触手をレーザーピストルで焼き切る。
この攻撃が無駄なことは分かっていた。軍の開発局が開発した対人用の生体兵器。それにはレーザーや銃弾などは通じない。艦載の家電粒子砲か、同時に開発した活動を止めるための薬品を打ち込むしかない。
迫ってくる触手を避けながらどうにか生体兵器に接近することに成功したサリナは、手にしたもの……薬品がが込められている小型の短針注射器を生体兵器に刺し、ピストンを押した。
シリンダーの中の薬品が生体兵器に注入される。上層部が教えてくれたことが確かなら、数秒で動きを止めるはず。だが……。
「うそっ!?」
サリナの予想を裏切るかのように、生体兵器は触手をムチのようにうならせる。咄嗟に身を沈めるサリナの頭上を、大きな音を立てて触手が通過した。
「そんな……なんで動きが止まらないっ!?」
信じられないという顔のサリナの目の前で、生体兵器はブヨブヨとした体を天井に向かって長く伸ばした。そして、そのまま通風口の中にズルズルと入り込んでいった。
サリナは胸ポケットからもう一本、短針注射器を取り出して床から体を離した生体兵器に薬品を打ち込む。だが、結果は同じであった。生体兵器の動きが止まることはない。
生体兵器は通風口の中に完全に入り込み、ズルズルと音を立てて移動する。
なんで薬が通じなかったのか……それを考えるのは後にすることにした。サリナはレンが落とした通信機を拾うと、
「クルーが二人やられた! 私はやつを……コンテナの中身を追う。二人を頼む!」
そう通信を送り、音を頼りにして生体兵器を追った。

アニーとレンを医務室に運んだジューンは、二人の命に別状がないことをドクターから聞いてホッとした。
「詳しく検査しないとハッキリしたことは言えないけど……軽い栄養失調になったって感じだ」
「二人をこんな目に遭わせて……大尉がなんと言おうと、コンテナの中身は消すっ!」
「アニーをこんな目に遭わせて……の間違いじゃないの?」
「……レンも大事な仲間よ」
「少し間があったぞキャプテン」
「気のせいよ」
二人のことはソニアに任せ、ジューンは医務室を後にする。レジーナからの通信でサリナの居場所を知り、ジューンはそこに向かって走った。

「うわっ!」
サリナの悲鳴が聞こえ、ジューンはそちらに向かって走った。ブヨブヨした体を持つ醜悪な姿の化け物……生体兵器の触手で手脚を拘束されているサリナの姿が視界に入る。
ジューンはレーザーライフルを撃つ。サリナを拘束している触手が次々と焼き切られていく。さらにジューンは生体兵器そのものに銃口を向けてトリガーを引いた。
煙を立てて穴が空くが、すぐにふさがってしまう。何度レーザーで撃っても結果は同じ。
「なんてやつっ!」
ジューンが吐き捨てると、生体兵器はブヨブヨした体を揺らしながら通路を走ってサリナとジューンから離れていった。
「逃げた? なんで?」
レーザーで体を撃たれても何ともない生体兵器。それがどうして逃げたのかジューンには分からない。
「キャプテン、助かった」
サリナは礼を述べ、生体兵器を追って走った。
「あ、待ってっ!」
ジューンはサリナを追う。生体兵器とサリナが向かう方は、滅多に使わないブロックだ。
サリナは角を曲がり、
「いない?」
と怪訝そうに声を漏らす。
ジューンも角を曲がると足を止めた。角を曲がったそこは行き止まり……正確にいえば隔壁が降りている。左右は壁で隠れるような場所は無い。
生体兵器は確かにこちらに向かったはず。どこに行ったのか? ジューンがそう思った時、背後で重たいなにかが落ちるような音が聞こえた。
肩越しに後ろを見ると、そこには生体兵器がいた。どうやら天井に張りついていたらしい。ジューンとサリナが行き止まりの場所に来るのを待っていたのだろう。
「大尉、壁のスイッチを押して!」
伸びてくる触手をレーザーライフルで焼き切りながらジューンは叫ぶ。サリナは隔壁の前にスイッチがあるのを見ると、ジューンが言ったのはそのスイッチだろうと思って押した。すると隔壁が上がる。
「隔壁の向こうに! はやく!」
どうにか身を屈めればくぐれる……そこまで隔壁が上がると、サリナは言われたとおり隔壁をくぐった。レーザーライフルを撃ちながらジューンも続く。
「あいつ、知能あるの!?」
ジューンに聞かれサリナは、
「そこそこにあるらしい」
と答え、
「で、どうするんだ?」
今度はサリナがジューンが聞く。
「とりあえず走りながら考える!」
生体兵器の触手攻撃を避けながら走っているうちに、ジューンとサリナは逃げ場がエアロックしかない場所に追い込まれてしまったのであった。

どうしてこうなったのか? ジューンは考える。
考えるといいながら、実はなにも考えずにただ通路を走っていただけだからだ……それが答えであった。
ちゃんと考えて行動すればよかった……そう思っても後の祭りでしかない。

 

(つづく)

 

【プロフィール】

性別不明・経歴不明の謎の小説家。
今まで何をしていたのかを聞かれたら、ちょっと小じゃれたバーでグラスを傾け(アルコール苦手なんですけどね)「どこかで何かをしていたさ」と答えます。
アニメ・特撮オタク。座右の銘は「何とかなるさ」である。

ライタープロフィール

かんない 次郎

かんない 次郎

かんない太郎の弟分。かんない.net編集長。経費を使っての風俗遊びが得意。生涯現役風俗ユーザー!!

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