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ジュブナイルポルノ小説「淫獣の宇宙-2-」 作/護堂アオイ

2014年01月13日(月)

乳房を露出させたのは生体兵器だが、サリナは羞恥で顔を赤くさせた・・・

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いったいぜんたい、なんでこうなったのか……宇宙船《ダーク・レイヴン》の船長ジューンは、レーザーライフルを構えながらそう思った。
後ろはエアロックのドア、左右は壁、逃げ場は無い。ジューンは追い込まれている状態にあった。
エアロックから外に出れば、逃げ場はあると言える。だが、外は真空の宇宙だ。
ここのエアロックは滅多に使わないので、宇宙服を収めたロッカーを置いていない。滅多に使わないエアロックでも、宇宙服を置いておくべきだった……と思っても、後の祭りでしかない。
レーザーライフルを構えたのはいいが、相手にレーザーが通じないことは分かっている。
だが他に武器はない。セレクタを長射に切り替え、出力を最大に設定。払い下げの軍用レーザーライフル。
最大出力にすれば、厚さ三〇センチのチタン合金を一〇秒で貫通させることが可能だ。
だが、そんな軍用レーザーライフルから照射されるレーザーでも、ジューンに迫ってきている存在には通じないだろう。
レーザー兵器をはじめとする光学系の武器に対する耐性が備わっているのだ。
艦砲の荷電粒子ビーム砲の直撃にはさすがに耐えられないらしいが。

 

《ダーク・レイヴン》にも自衛用として荷電粒子ビーム砲が装備されている。
だが、ここは船内だ。そんなものは撃てない。
実弾系の銃器もあるが、実弾系の武器にも強い耐性があるらしい。
対人用の兵器として、込められるだけの機能を込めた生体兵器。
「簡単な仕事だってのに、軍人のあなたが同行した理由が分かったわ大尉さん」
ジューンは視線を隣にいる軍服の女性……ドイツ宇宙軍大尉のサリナに言う。サリナは軍用のレーザーピストルを構えている。
彼女の顔には焦りの色があった。いま発生している事態は、サリナにとっても想定外のことなのだろう。
「厄介な兵器だわ。あれが宇宙移民独立政府の手に渡ったら、厄介なことになるのは間違いなし……今それを思いっきり感じているわ。あなたが同行したのは、コンテナの中身を知った《ヴァルチャー》が、それを宇宙移民独立政府に売り渡さないように監視するため……だったわけだ」
「それもある」
「それも? 他にもなにかあるの?」
聞くと、サリナは「ええ」と頷く。
「あれが暴走した時のため……その時のことも考えて、私を同行させた」
「暴走した時のって……じゃあ!」
ジューンがなにかを言う前に、それを遮るようにサリナが、
「手段はあった……過去形だ。もう、あれの暴走を止める手段にならない」
と告げた。
「どういうことよ?」
話をしている間に、ヌチャ、ヌチャ……と水を吸った重たいものが動いているような音が聞こえてきた。その音はどんどん近づいてくる。
ついにここまで来たのだ。ジューンは軍用レーザーライフルを構え直す。
「船長、あなたには悪いがドイツ宇宙軍は《ヴァルチャー》をあまり信用していない」
「真面目なドイツ人からしたら、私たちみたいなのは信用できないでしょうねえ。金でなんでもするような連中……信用する方が珍しい……とも言えるわ。それで?」
「私を同行させた理由は船長の言うとおり、あれのことを知ったあなたたちが宇宙移民独立政府に売り渡さないように監視するため……それが一つだ。あなたも言っただろう船長、あれが宇宙移民独立政府の手に渡ったら厄介だと」
宇宙移民独立政府……正確にはまだ政府と認められていない、火星に本拠地がある組織。
人類が宇宙に進出し、スペースコロニーや地球と同じ環境に改造された火星に住むようになった時代。
ある年のある日、火星にあるアメリカ植民地の政治家が言った。
『宇宙に移民した人間は、地球の政府の手から離れるべきだ。宇宙移民は宇宙移民による政府を樹立させ地球から独立するべきだ』と。それに賛同する者は多かった。火星の移民だけではなく、スペースコロニーの移民も賛同した。
だが地球は宇宙移民の独立というものを許さなかった。火星には多くの資源がある。他の天体にもだ。宇宙移民の独立を認めたら、それらを手放すことになる。
独立を認めなかった理由はそれだ。
宇宙移民の独立を唱え、それに賛同した者たちは地球に対して独立戦争を仕掛けた。
その戦争が始まったのはジューンたちが産まれる前だ。今は休戦状態にある戦争。
いつ再開するか分からない状態だ。宇宙移民独立政府は強力な兵器を手にしたら戦争を再開するかもしれない。
地球側は今、疲弊している。戦争が再開されたら勝てないかもしれない。
「同行したもう一つの理由は、回収したあれが暴走した時のことを考えてだ。一〇年以上も宇宙に放置されていたコンテナだ。それも破損した巡洋艦に置かれていたな」
「コンテナに異常が生じている可能性、あるわよね。普通はそう考えるわ。実際、破損していたわけだしね」
「あれは開発段階から暴走の危険性があったらしい。だから同時開発されたものがある。あれが暴走した時に対処するためのものだ。ウィルスだと思ってくれていい」
通路の角から、なにかが姿を見せる。不気味で気色が悪い……それを最初に見たジューンが抱いた感想だ。
ブヨブヨとした腐った肉のような塊、不定形のスライムのような塊。あちこちから長い触手を伸ばし蠢かしている……そんな物体。全長は二メートルはある。ピンク色のブヨブヨとした物体……不気味で気色悪いの他に言い方があるだろうか?
そいつが全身を震わせ、無数の触手を蠢かしながら、ヌチャヌチャと音を立てて迫ってくる……鳥肌ものである。
「仮死状態にするウィルスを打ち込んだ……それで安心だと思った。だが……」
「安心じゃなかったのね!」
作るのに失敗したゼリーのような、生肉を冷蔵庫にしまい忘れて何日も放置してしまったような……そんな感じの存在が、ジューンとサリナに向かって何本もの触手を伸ばしてきた。
伸縮自在の触手……勢い良く二人に向かって伸びてくる。
ジューンはレーザーライフルの、サリナはレーザーピストルのトリガーを引く。長射設定のレーザーが、銃口から伸びた。レーザーは次々と迫ってくる触手を切り落としていくが、触手は切り落とされるそばから再生していく。
レーザーで切り落とされて床に落ちた触手は、嫌な匂いがする煙を漂わせながら消滅していった。
生理的な嫌悪や不快感をジューンは感じる。敵にそういうものを抱かせ、戦意を奪うために、あのような姿を持たせたのか? と思う。実際のところは不明だが。
触手を攻撃しても意味が無いと、ジューンは銃口を本体に向けた。
高出力のレーザーがブヨブヨしたゼリーのような体を貫く。レーザーが貫いた場所からも、嫌な匂い付きの煙が漂う。
レーザーライフルから飛ぶレーザーが次々と生体兵器に穴を空けていくが……その穴はすぐにふさがってしまう。
痛覚は無いのか、生体兵器は『レーザーなんか当たっていない』と言わんばかりジューンとサリナに迫ってくる。
「本当に艦載のビーム砲を撃たないとダメみたいね!」
軍用レーザーライフルの最大出力の攻撃を食らっても何ともない生体兵器を見て、ジューンは舌を巻く。なんとも厄介な生体兵器を開発してくれたものだと思った時、
「うわっ!」
というサリナの声が聞こえた。
「大尉!」
視線を横に向けると、サリナが転倒していた。足首に触手が巻き付いている。それで足を引っぱられて転倒してしまったようだ。
手からはレーザーピストルが落ちてしまっている。
それを拾って足首に巻き付いている触手を焼き切ろうと手を伸ばすサリナは、
「わっ!」
そうはさせまいという感じで触手は素早く動いた。
サリナの体を持ち上げ、逆さ吊りにする。
「大尉っ!」
ジューンはレーザーライフルでサリナを助けようとするが、
「あうっ!」
空を裂いてうなる触手でレーザーライフルを持つ手を強く叩かれてしまう。レーザーライフルがジューンの手から落ちる。それを拾おうとするが、別の触手がレーザーライフルをジューンの手が届かないところへと弾き飛ばす。
「しまったっ!」
と思った時には、
「きゃああっ!」
両手首を触手で拘束されジューンは宙吊りにされてしまう。
「この! 離しなさいよっ!」
ジューンはジタバタと脚を暴れさせるが、その程度では手首を拘束している触手は離れない。
サリナの方もどうにか触手を足首から離そうとしているが、触手はきつく巻き付いているせいで簡単には離せない。そうこうしているうちに、さらに二本の触手がサリナへと伸びてきた。
その二本の触手の先端には指があった。人間のように五本の指を持つ触手。サリナの軍服の胸へと伸び、そして掴んだ。ビリリッ! という布が破ける音が響く。軍服が破られた音。
サリナのDカップの乳房を覆う黒いブラジャーが露わとなる。指を持つ触手はただ彼女の軍服を破っただけではない。そのまま黒いブラジャーを掴むと、強く引っぱった。
ホックが壊され、サリナの乳房から外されるブラジャー。Dカップの乳房が弾みながら露出する。
「くっ……!」
乳房を露出させたのは人間ではなく生体兵器だが、サリナは羞恥で顔を赤くさせた。
指を持つ二本の触手は、サリナの乳房を鷲掴みにする。
「うくっ」
生温かいヌルヌルとした感触で乳房を掴まれ、サリナは嫌悪で声を漏らす。そんな薄気味の悪い感触の手が、Dカップの乳房を揉む。
「くそっ! は、離せっ! 気色の悪い!」
サリナはあまりの気色悪さになんとかして触手を乳房から離そうと上半身を暴れさせる。だが、人間の掌のような形状の触手が彼女の乳房から離れる気配は無い。
ベットリと、そしてねっとりとサリナの柔らかな乳房に張りついている触手掌。
気色の悪い触手掌は、サリナの乳房を揉み続けた。
「は、離せと……うぶううっ!」
サリナの言葉の後半は、うめき声と化す。いつの間にかサリナの顔に近づいていた触手が、言葉を発するために開かれた口の中へと入り込んできたのだ。
「んぶ、ぶうっ!」
くぐもった苦しげな声が、サリナの口から漏れ響く。その触手は彼女の口には太すぎて、ほとんど口をふさがれるような形となっていた。
息苦しさがサリナを襲う。
「んぐ、むぐうっ!」
呼吸がまともにできず、苦しげにうめくサリナの目尻に涙が浮かぶ。口の中に入ってきた極太の触手は、そんなサリナに構うことなく彼女の口の中をえぐった。
まるで、男根がサリナの口の中をえぐっているようであった。
ジューンにも触手が……指を持つ触手が二本、迫ってきていた。触手に襲われているサリナのことは気になる。サリナだけではない、《ダーク・レイヴン》のクルーのこともだ。
だが今は、それらを気にしているような状況ではなかった。自分にも危機が迫っているのだから。
指を持つ二本の触手が、ジューンのハイネックでノースリーブのシャツの胸の部分を掴んだ。そのままシャツを左右に引っぱる触手。シャツは破られ、Fカップの乳房を覆う赤いブラジャーが晒される。
「この生体兵器……女にこういうことをするようにプログラムされているわけ?」
ジューンのその言葉に、サリナは答えることができない。気色の悪い感触の触手掌で乳房を揉まれ、極太の触手で口の中をえぐられていては答えようがない。
「だとしたら……開発者は趣味が悪いわよ!」
赤いブラジャーが一気にはぎ取られ、Fカップの乳房が上下左右に派手に揺れながら露わとなった。
ジューンの豊かな乳房を露わにさせた触手掌が、大きさと形を確かめるかのように、乳房の肌を這う。
「うわ、気色悪っ!」
ヌルヌルしていて、それでいてネバネバしていている生温かい感触。そんな感触が乳房を這い、ジューンは気色悪さで顔をしかめる。
この生体兵器を開発した人間は、絶対に趣味が悪いと確信した。
「んぶううううっ!」
サリナのくぐもった悲鳴が響く。見れば、サリナの下半身からいつの間にかスカートとショーツがむしり取られていた。大きく広げられたサリナの脚。髪の毛と同じ色の毛で飾られた股間が丸見えだ。
彼女の股間の柔毛は薄く、女を表すスリットがうっすらと見えている。
今その女のスリットは、左右に割り広げられていた。口の中に押し込められているのと同じ極太の触手が、女のスリットを無理やり広げて秘洞へと入り込んでいた。
まだ濡れていない秘洞に触手が強引に入り込んできて、苦痛がサリナを襲ったのだろう。
「んぶ、んぶぅ、んぶぶうぅっ!」
口の中で、秘洞で、触手が前後に動く。サリナの口の端からは、うめき声と共に唾液がダラダラと零れて顔を濡らしていった。
サリナの口を凌辱する触手は、その動きを速くさせる。
「んぶぐぅっ! んむぶううっ!」
喉の奥近くまで突かれ、ただでさえ息苦しいというのに余計に息苦しさに襲われた。
息苦しさでうめくサリナの口の中で、極太の触手はビクビクと脈動を始めた。最初は小さかった脈動だが、前後に動くたびに大きさを増していった。
やがてサリナの口から極太の触手が抜かれた。その瞬間、触手は大きく震えて先端から大量の白濁した液体を放出する。
「んぶううっ!」
強烈な匂いが、サリナの顔を白く染め汚した白濁液から漂う。男が放つ欲望の体液のような匂い。
顔を触手が放った白濁液で汚すサリナは、空気を貪って喘ぐ。
秘洞にはまだ触手が入り込んでおり、激しく動き回っている。
「が、はあっ! はぐっ! あぐうっ!」
濡れていない秘洞をえぐられる苦痛、口から触手を抜かれたことでその苦痛の声がハッキリと聞こえるようになった。
ジューンの方は、ブラジャーをはぎ取った触手に乳房の頂を飾る乳首をつままれて、もてあそばれていた。
「く、うう……」
触手掌はつまんだ乳首を引っぱり、ギュッと潰し、そしてコリコリとこねる。もてあそばれる乳首は、すぐに硬くなっていった。
趣味が悪いとしか思えない生体兵器は、ジューンの乳首をもてあそび、サリナのまだ濡れていない秘洞をえぐりながら、さらに二本の触手掌をジューンの下半身へと伸ばしていく。
下半身へと伸びた触手は、タイトミニのスカートを強引な力で破り取る。ブラジャーと色を合わせたショーツ、それも一気にむしり取られた。
ジューンの下半身を裸にさせた触手は、陰毛をかき分け、女のスリットを何度かなぞる。
不気味な感触の触手で女のスリットをなぞられ、ジューンは河畔を跳ねさせた。
スリットをなぞる触手の動きが止まる。触手は先端の形状を変化させた。五本の指を持つ人間の手のような形状から、男根に似た形状に変化する触手。
形状を変化させた触手は、男根状の先端をジューンの女のスリットへと当てた。そして、一気に貫く。
「あぐううっ!」
スリットを割り開き、秘洞に突入してくる触手。濡れていない秘洞に異物が入り込んできて、ジューンに苦痛を与える。
「ぐうっ! あうぐっ! あぐううっ!」
濡れていない秘洞で触手が動くたびに、ジューンの口からは苦痛の声が漏れ響く。
触手で秘洞を蹂躙されるジューンは、どうしてこのような状態になったのかを思い出していた……。

 

目的の宙域に宇宙船《ダーク・レイヴン》が近づくと、ブリッジのドアが開いて船長であるジューンが姿を見せた。
「なるほど、ちゃんと仕事をする時はするようだな」
空いているシートに座っているサリナは、ブリッジに入ってきたジューンに視線を向けると副長であるレジーナに言う。レジーナは「でしょう」と彼女に返す。
二人が何を言っているのか分からず、ジューンは首を傾げながら、
「なんの話よ?」
とレジーナに聞く。彼女は「二人だけの話です」とジューンに答えた。
なにを話したんだかと思っていると、恋人であるアニーもブリッジに入ってくる。
ジューンは船長用のシートに座ると、船内放送のスイッチを押す。
「全員、ブリッジに集まってちょうだい。仕事の話をするわよ」
そう船内に放送を送ると、ジューンの頼りになる部下たちはすぐにブリッジに集まった。
ブリッジにやって来たのは三人。副長のレジーナと恋人であるアニーを含めた五人がジューンの部下だ。
赤毛をセミロングにしているどこか青年的な顔立ちの女性に、白衣を着た金髪のロングヘアの女性、そして銀髪をショートにしている小柄でまだ少女の面影を顔に残している女性。
白衣の女性は《ダーク・レイヴン》の船医だ。《ヴァルチャー》と呼ばれる職業には危険が付きもの。医者はいてくれた方が良い。
「出航前に話したとおり……」
ジューンは最初からブリッジにいたレジーナとアニー、そして後からブリッジに来た三人の顔を見回しながら言う。
「今回の仕事は壊れた巡洋艦からコンテナを回収すること。ま、私たち《ヴァルチャー》の基本ね」
言いながらジューンはキャプテン席のコンソールにある有機EL画面コンソールを操作する。ブリッジのメインモニターに、ドイツ宇宙軍からもらった回収すべきコンテナの画像が表示される。
「コンテナは武器庫にあるって話しだわ。で、これがコンテナがあるはずの巡洋艦」
次にモニターに映るのはドイツ宇宙軍が運用している標準的な巡洋艦だ。
「武器庫の位置はここ」
有機EL画面コンソールをジューンの指が叩くと、巡洋艦の一部が赤いラインで四角く区切られる。
「巡洋艦はどうやって見つけるんだよ、キャプテン?」
赤毛の女性が聞く。
「どこで沈んだのか……だいたいの位置しか分かっていないんだろう? しかもこいつはドイツ宇宙軍の標準型。同型艦は多くある。特定するのが大変そうだ」
「その点は問題無い」
赤毛の女性……スカーレット・エンジェットの言葉に答えるのはサリナだ。
「確かにこの巡洋艦は我がドイツ宇宙軍の標準艦で同型艦は多数建造された。この宙域であった艦隊戦にも実に二〇隻以上が投入されたという記録がある」
多いのか少ないのか微妙な数だとジューンは思う。一カ所に集まっていたのなら探すのは楽かもしれない。だが別々の場所で戦っていたのなら探すのに時間がかかるだろう。
「コンテナにはビーコンが設置されている。半径五キロ以内に入れば信号をキャッチすることができる」
サリナはジューンにビーコンが発している信号の周波数を教える。ジューンはその周波数を《ダーク・レイヴン》に設置されている受信装置に記録させた。
「ビーコンをキャッチできたとしても、コンテナが壊れている可能性があるだろう? その場合はどうするんだ?」
スカーレットがまたサリナに聞く。「その時は……」とサリナは答える。
「一応コンテナは回収してほしい。残っている部分だけでいい」
「問題はビーコンが生きているかどうかね」
ジューンはキャプテン席のモニターを見つめながら言う。今のところ反応は無い。
「それに関しては……生きていると信じるしかないな」

 

サリナの言うとおりであった。ジューンはレジーナに《ダーク・レイヴン》を微速前進させるように命じた。
運が良かったのかもしれない。捜索を開始して一時間後には、ビーコンが発している信号をキャッチすることができた。
巡洋艦は後ろ半分が無くなっていたが、武器庫がある部分は無事であった。
船外での作業はアニーとスカーレット、そしてもう一人……銀色のショートヘアの少女の面影を残すレンの仕事だ。三人が持って帰ってきて、カーゴブロックに収納されたコンテナを調べたサリナはコンテナに損傷が無いのを確認してホッとしたのであった。
この時はまだ、サリナも悲劇が起きるとは思っていなかった。コンテナは完全密閉されている。中身……生体兵器が出てくる様子は無かった。
コンテナの無事を確認したサリナは、カーゴブロックを後にした。
サリナがカーゴブロックから出てドアが閉ざされた時であった。音を立ててコンテナの一部が崩れ、大きな穴が空いたのであった……。

 

コンテナは無事に回収でき、後は月にあるドイツ宇宙軍の基地へと帰るだけであった。
ブリッジを副長のレジーナに任せ、ジューンは自室に戻ろうとしたが……。
「きゃああああーっ!」
という大きな悲鳴が聞こえた。
「な、なに!?」
突然のことに驚き、ジューンは慌ててブリッジから出る。その後にレジーナも続く。
二人は悲鳴が聞こえてきたと思われる方に向かって通路を走る。
「スカーレットっ!」
通路の先に見慣れた赤毛の女性が倒れているのを見て、ジューンは急いで駆け寄った。
スカーレットは意識を失っている。
「しっかりして! どうしたの!」
ジューンはスカーレットを抱きかかえる。うめいているスカーレット。意識を失う寸前という感じだ。
「レジーナ、ドクターを呼んで!」
「了解!」
レジーナは医務室へと走る。スカーレットが小さく口を開いたので、ジューンは彼女の口へと耳を寄せた。
「ば、化け物……」
「え?」
スカーレットの体のあちこちには、なにか粘液のようなものが付着している。ヌルヌルしていて、そしてネバネバとしている粘液。そして通路には何かが這いずったような跡があった。
「き、気を付けろキャプテン……船内に、ば、化け物がいる……」
「スカーレット!」
そのことをキャプテンであるジューンに伝えなければいけない……それがどうにか彼女の意識をつなぎ止めていたいのだろう。伝えることを伝えたスカーレットはジューンの腕の中で意識を失う。
その後に、船医であるソニアが走ってきた。スカーレットの命に別状はなかった。
しかしこれは、事件の幕開けでしかなかった……。

 

(つづく)

 

【プロフィール】

性別不明・経歴不明の謎の小説家。
今まで何をしていたのかを聞かれたら、ちょっと小じゃれたバーでグラスを傾け(アルコール苦手なんですけどね)「どこかで何かをしていたさ」と答えます。
アニメ・特撮オタク。座右の銘は「何とかなるさ」である。

ライタープロフィール

かんない 次郎

かんない 次郎

かんない太郎の弟分。かんない.net編集長。経費を使っての風俗遊びが得意。生涯現役風俗ユーザー!!

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